園長日記

待ちきれない!

 

「園長先生、お泊り会が早く来てほしくて待ちきれない!」とたんぽぽ組の子どもがわたしに言ってきました。子どもたちにとっては、お泊り会という未知の体験が待ち遠しいのだなあとあらためて感じました。もちろん、新しいことに出会うわけですから、不安や心配があることでしょう。むしろ、不安や心配が生まれてこそ、そこに成長が生まれるのです。
園長として「幼稚園をこれからさらにどんなふうな場所にしていきたいですか?」と問われたならば、わたしはこう答えます。「今以上に、子どもたちにとって幼稚園が待ちきれない出来事や遊びであふれている場所にしたいです」

わたしたち大人は、毎日、明日が待ちきれないと思って生きることはなかなか難しいものです。「仕事に行きたくないなあ」「明日が来なかったらよいのに」とふと思ってしまうことだってあります。でも、大人ですから、それでも「まあ仕方がないか」と自分の中で納得させることもできます。でも、子どもたちが「明日が来てほしくないなあ」という思いで心の中がいっぱいになってしまったら、人間として生きていくための意欲や様々な力が育たなくなってしまいます。少なくとも、幼稚園が「嫌なことをたくさんやらされる場所」になってしまったら、子どもたち自身が伸びようとする力を引き出すことはできません。

幼稚園は「教育」の場所です。教育とは、「教え育てる」と書きますが、もともとは「引き出す」という意味があります。幼稚園も学校も、本来は大人が子どもに何かを教え込む場所ではなくて、力が引き出される場所でなくてはならないはずなのです。

子どもたちの「生きよう・伸びよう」とする力を引き出すためには、新しいことに出会う不安や心配がありながらも、幼稚園は子どもたちにとって、待ちきれない出来事や友だちや遊びであふれている場所になっていく必要があると思うのです。そのような場所にしていけるように、わたしたちも日々を積み重ねていきたいと願っています。

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