園長日記

歌いたい!

 

 9月15日(金)にJaXon(ジャクソン)さんのミニコンサートを行いました。普段は横浜在住ですが、全国で音楽活動を展開されており、北海道のことをとても気に入ってくれてリタ幼稚園でのコンサートも楽しみにしてきてくださいました。こどもたちも「どんな人なんだろう・・・」とドキドキしながら礼拝堂に集まりましたが、JaXonさんの登場と共にドキドキがワクワクに変わっていきました。まずJaXonさんは普段こどもたちが幼稚園で歌っている歌を一緒に歌ってくださいました。自分たちが歌っている歌をJaXonさんも知っているんだ、という安心感によって関係性が築かれていきます。よく見るとJaXonさんの足元に潜り込んで歌声を聴いているこどもや、ピアノの響板にくっついて楽しんでいるこどももいます。JaXonさんのマネージャーのちよみさんはそんなこどもたちの姿を見て「一番音が綺麗に聞こえる場所を選んで聴いていたのかな」と振り返り、こどもたちの思い思いの姿を喜んでくださいました。

 JaXonさんはディズニーが大好きなようで、ディズニーの曲も歌ってくださいました。前奏を聞くとこどもたちも知っている曲だったようでした。しかし、ここでハプニングが起こります。JaXonさんは英語の歌詞でその曲を歌ってくれたのですが、こどもたちからはなんと「えいご、やめて!えいご、やめて!」のコールが。JaXonさんはほほえみながらその声に応え、日本語の歌詞で歌い直してくださいました。

 コンサートが終わった後、JaXonさんは私に「リタ幼稚園はおもしろいね!いろんな幼稚園や保育園でコンサートしているけど、こんな幼稚園は初めて!普通、英語で歌うと『かっこいい~!』とかそういうリアクションになるのね。でも、リタのこどもたちは違う。『えいご、やめて!』って言ってくれた。面白いねぇ~!」と笑いながら振り返ってくれました。そして、こどもたちの「一緒に歌いたい!」という気持ちをしっかりと受け止めてくださり、そのこどもたちの「一緒に歌いたい!」という気持ちが「ステキだ」と喜んでくださったのでした。ともすれば大人は「大人の都合」でこどもたちを動かそうとしてしまうことがあります。でもJaXonさんはそうではなくて、こどもたちが何によってその時間を楽しめるか、輝くことができるかを見極めて応答してくれました。こどもたちの「やってみたい」という気持ちをどうやって引き出し、育むかはリタ幼稚園でも大切にしたいことがらです。幼稚園が大切にしている思いに共感してくださる方の協力をいただけたことはとても感謝なことでした。JaXonさん、ちよみさん本当にありがとうございました。

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